思った通りに声が出ない。
このような状態であれば歌っていて楽しくは有りませんし、悲しいことだと思います。
一方で、
自分ではバッチリ歌っているつもりでも周りで聞いてる人の反応が「?」なのも同じくらい悲しいですね。
そしてその原因がわからずにさらに苦しみ、歌うことを避けるようになってしまうのはもっと悲しいことだと思います。
歌が上手になりたい!という気持ちだけが空回りしてしまう。
そうなってしまう根本の原因はいったい何なのでしょうか?
沢山の人のレッスンを通して、
人には歌の勉強は必要ない。
と思うことが多々あります。
だれでも、他人の歌やプロの演奏を聴いて、
小さいころからテレビやラジオやスマホとかで、素晴らしい歌や演奏に触れ、
人はみんな心の中に「歌心」を育んできている。そう僕は思います。
「こう歌いたい!」っていう気持ちや感性が自然と育まれているのです。
でも、
それが実際の「歌」となって聞いている人に届かないのは何故か?
それは、
ただ単に「声」という楽器が故障しているからなのです。
ボイストレーニングを重ね、声の訓練・矯正がなされていくと、
まるで「喉の奥に引っかかっていた魚の骨がスルっと取れる」ように、
声の「故障の元」(力みや捻じれ)が取れる段階を経験することとなります。
その時、生徒さんの歌の中に新しい音楽が聞こえてくることが多いです。
これは、急に生徒さんの音楽性が向上したのではなくて、
声の故障により今まで外に出てこられなかった「歌心」が、
ただ、外に出てきただけなのです。
歌いたいと思う限り、皆等しく「歌い人」だと僕は思います。
ボイストレーニングを通して「声の故障」を取り除き、
殻を破るように出てきた生徒さんの「歌心」に触れると、
まるで奇跡を目の当たりにしたかのように、僕はとても感動してしまう。
「あなたは本当はこう歌いたかったんだね!良いじゃない!!」と。
僕が、歌うこと以上に、教えることをやめられない理由がここに有ります。
ボイストレーニングによって人は奇跡を起こすのです。
「どんな音楽がそこに隠れてるの?」
「早く出ておいで」
そんな思いで今日も生徒さんの声と向き合います。
トレーニング効果について
さて、今日は95%の人に有効な(ほぼ万人に有効な)基本的なトレーニング法をご紹介します。
ただ、「故障の元」は人によって違いますから、効果の高い・即効性のあるような個々に必要なトレーニング処方は人によって違います。
95%以上の人に効果がある=万人に劇的な効果が出るわけではない。ということです。
つまり。薬ではなく栄養剤や食事と考えてください。
声の全体的な底上げに効果的な方法で、
これが出来るようになると「薬」も効きやすくなる、というものです。
食事のように当たり前のように習慣化するべきの、
ジャンル問わず声を使うのであれば必須の基本のボイスフォームです。
是非あなたもこれを会得して、楽しく歌う第一歩を踏み出しましょう。
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