横隔膜は不随意筋という勘違い
横隔膜は不随意筋という勘違い
さらに恐ろしいことに、歌において腹式呼吸を推奨している人の中には、
「横隔膜は不随意筋である」と言っている人もいます。
「意識して動かすことはできないのでしっかり訓練しましょう!」
みたいな?
もう口を開けたまま天を仰いでしまいます。
横隔膜が随意筋であることは、ちょっと調べればわかること。
でも、見ないふりするのでしょうね。
目に入らない、頭に入らないのでしょう。
いえ、でもその人を責めるのはやめましょう、まさに「呪い」のなせる技ですから。
ああ恐ろしい。
はい!もう一度確認。
肺はそれ自体の力では膨らむことはできません。
①肋骨を広げ(正しくは外肋間筋を収縮させ胸腔を前後に開く)
②横隔膜を下げる(横隔膜を収縮させて下げる)
事によって胸腔内の陰圧を強めて息を取り入れる。
「息を吸おう」という命令が、外肋間筋と横隔膜に伝わり、外肋間筋と横隔膜を動かして息を吸っているのです。
重要なのは「息を吸おう」という意識が外肋間筋と横隔膜を動かしているということ。
はい、れっきとした随意筋です。
お願いだから歌手の皆さん、そして曲がりなりにも「指導」をしてるトレーナーの皆さん。
嘘はやめてね。
あ、あと通訳の人も。ご自分の知識を混ぜず、正しく通訳してあげてください。
生徒の不幸ですよ。
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