腹式呼吸という呪い・その２。～ 胸式呼吸という悪者 ～ヴォイストレーニング！呼吸シリーズ②

まとめ

今日言いたかったことは、

歌の分野において←ここ重要（他の分野は好きにしてください）

腹式呼吸や胸式呼吸という分け方や、

呼吸法にいろいろな名前を付けて（横隔膜呼吸とか）分類するのをそろそろやめませんか？

ということです。

ボイトレの知識は有るが頭でっかちで、特にご自分で歌っていないトレーナーさんに多いのですが、
テキストをうのみにせず、よく考え、せめて嘘はやめてほしいところです。

私のところにレッスンに来るヴォイストレーナーには、まず知識の整理から始めています。
ボイスレーニングは知識や講義・教科書ではなく体感・実践法なのに、現状、知識部分に沢山時間を取られてしまっています。

レッスンを重ね良い発声が身についていけば自然と理解できることですが、
そのトレーナーが理解できるより前に生徒さんに嘘を広められてしまっては、僕はとてもは悲しいので。

まずは人体の呼吸の原理を正しく理解してください。

腹式呼吸は正露丸みたいに（笑）あらゆる症状に効能をもつ万能薬です。

しかし残念ながら腹式呼吸が歌にも良いかというと、それはよくよく考えなければなりません。

歌は体が楽器ですから、体が健康になれば声も良くなるのは想像しやすいと思います。
腹式呼吸によって健康になれば声にも良い効果が出るのは当然ですが、
それは補薬的効果であって、主薬ではないのです。

本当に「腹式呼吸」＝「歌の呼吸」でいいのか？

もう一度ご自分の「体」に聞いて頂きたいと思います。
m(__)m

※現在メールでのお問い合わせが意外に指導者さんからが多いです。
お互い悩みは共通ですね。
これについても何か解決法を考えたいと思っています。
しばらくお時間下さいね。

ヴォイストレーニング！呼吸シリーズ③へ続く