「腹式呼吸という呪い」まとめ
「腹式呼吸」はとても万能薬的に健康に良いとても優秀な呼吸です。
しかし「腹式呼吸」で歌うのはお勧めしません。
今から100年くらい前、
イタリアで学んだ先輩たちが先生にジェスチャー付きで「深く吸って」とか「ディアフランマ!!」「スル・フィアット!!」「アッポッジャ!!」って言われたのを、
「腹式呼吸だ!!」と間違ってラベリングして(日本語に訳して)輸入したのがそもそも今の混乱を生んでしまったように思います。
二木氏が西洋医学の権威であったこともあって、疑うことなく腹式呼吸と名付けてしまったのでしょうね。
そしてそれは学校教育にも取り入れられ教科書に記載されるまでになってしまいました。
ここに「腹式呼吸という呪い」に日本人が侵された背景があります。
悪いのは「腹式呼吸」ではありません。
また、
最近の番組ですが、あるイタリア人テノール歌手が胸骨の真下みぞおち辺りを指しその指を胸に沿って上へ上げるジェスチャーをしながら「da qui(ここから)」と言ってる時の通訳テロップに「お腹から声を出しましょう」と表示されていました。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
そこまで呪いは浸透しているのです。
2020年5月現在、腹式呼吸の英訳には
「Diaphragm breath」
「Abdonimal breath」
「Belly breath」
とあります。
また日本語でも、
腹式呼吸、
横隔膜呼吸、
完全腹式呼吸、
○○式ボイトレ呼吸、
など、いろんな名称、商品名やキャッチフレーズが作られています。
それらに振り回されず、
呼吸の原理を正しく理解し、体に無理無く強化する方法を実践し、
楽しく歌って欲しいと願います。
この記事を含めて全4記事に渡って書いた「腹式呼吸という呪い」はこれで終了です。
お疲れさまでした。
呼吸に対する認識の混乱や間違いが世の中には溢れていますが、
この記事が少しでも皆様の知識・認識の整理に役立つことを願っています。
この呼吸シリーズは、まだ書くべきことが有るのでもう少し続きます。
「腹式呼吸という呪い 了」
最後までありがとうございました。
呼吸シリーズ⑤へ続く
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