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ベルカント(BELCANTO)とは何か?

ベルカント

・失われた声。BELCANTOベルカントという発声

ベルカント(BELCANTO)とは何か?

恐らくこの問いに正確に答えられる人はいないであろうと思います。

大作曲家ロッシーニが「我々のベルカントは失われてしまった」と言ったのが1858年のこと。彼が何を以てそう思ったのかは定かではないし、逸話とはある程度の誇張を含むものですから、当時本当に「失われた」のかは疑問が残ります。たぶんベルカント以外の声で歌う歌手が出現してきた時期なのだろうと推察します。

何度かのオペラ改革や音楽スタイルの変化によって当然歌唱スタイルも変化し、故に声も変化してきたことでしょう。声が変化したということは発声法が変化したということでもあり、聞き手が求める声が変化していったということですね。
この辺り大変重要な要素ではないかと考えます。

必要に迫られて或いは求められて行われる改革もありますから、聴衆の好みの変化も見逃せません。耳、目、感性も変化していったのでしょう。


・現代人の耳は乱れてる?聴覚障害って・・・

話は変わりますが、
近年「食の乱れ」が注目されてきており、わかりやすい例でいえば塩などの調味料が含まれていないただの「だし汁」を飲んでも「味がわからない」「味がしない」という人が増えているとのこと。便利なグルタミン酸ナトリウム(だしの素など)を使用した食品や食品添加物によって調理されたわかりやすい味・はっきりした味に慣れてしまい、ほとんどの現代人が味覚障害なのだそうです。
もっと簡単なところでは、人によって美味しいと感じる塩分量も違いますね。

食の乱れが「舌の乱れ」を引き起こすのです。慣れとでも言いましょうか…


実は、同じことが「音」と「耳」の関係でも起こります
この「音」と「耳」はとても密接な関係にあり、お互い干渉し影響しあっています。鶏と卵のようなどちらが先か?ということは置いといてね。

どういうことかと言いますと、味を感じられない舌があるように音が聞こえない・キャッチできない耳があるのです

この場合の「聞き取れない」「キャッチできない」耳というのは聴力が弱いというものではありません。正しく受け取れないという意味合いに近いかも。

そういう意味で考えると、
様々な音が作り出され、その様々な音に慣れてしまっている現代人の耳は乱れているとも言えます。

何が言いたいのかというと、
私たちの耳は果たしてベルカントを美しく感じてくれるだろうか?
という一つの疑問にたどり着くということです。


先ほどの例で言いますと、乱れた舌をリセットするために有効とされているのは断食のようです。そして極力調味料を使用せず調理した食事をとること、なのだそうです。
そうすることによって舌がリセットされ、野菜などの食品本来の味を感じられ正常な舌を取り戻すことが出きるのだそう。正しく野菜の持つ苦みや甘みを美味しいと感じられるようになるとのこと。


・耳の乱れを治そう!

では耳の場合はどうすればよいのか?
僕の場合、一つの実験として1930年以前のオペラの録音だけ聞くのを3ヶ月つづけました。途中経過はいずれお話ししますが、結果オペラ黄金時代という時期の声をとても美しい声と感じらるようになり、逆にそれ以降の声をとても汚い声(失礼)と感じられるようになってしまいました。

あれほど好きだったパヴァロッティやフレーニ、スコットなどはもう聞けません(´;ω;`)
皆様ごめんなさいm(__)m

ただ、冒頭のロッシーニの気持ちには少し近づけたようにも思います。
「我々のベルカントは失われてしまった」


BELCANTO(ベルカント)とは何か?

この問いに答えられる日が来るかどうかはわかりませんが、是非この問いに皆さんと一緒に取り組んでいきたいと考え、このブログをはじめようと思います。

どうぞよろしゅうm(__)m

 


皆さんの耳はこの声を美しいと感じてくれますか?

 アレッサンドロ・モレスキ歌唱
「アヴェ・マリア」バッハ、グノー作


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