日本の丹田呼吸とは?
日本には古来から「丹田呼吸」というものがありますが、
人によってはこの「丹田呼吸」が「腹式呼吸」だと言う人もいます。
完全に同義とは言い難いですが、腹式呼吸という概念の元になっている、あるいは腹式呼吸という発想のヒントになっているのは間違いではありません。
丹田呼吸とは江戸中期の禅僧で臨済宗中興の祖と称されている白隠という僧により提唱され、藤田霊斎(1868年-1957年)によって調息法として完成されました。
仏教僧が行う観想行においての呼吸がもとになっており、中国南北朝時代の天台大師の「天台小止観」に最初の記述があります。※止観とは瞑想法のこと。
つまりインドで生まれたお釈迦様の瞑想呼吸法が仏教とともに中国経由で日本に渡って来て、日本で修行僧達によって実践され白隠によって完成された呼吸法ということです。
・丹田呼吸はインド由来!!
白隠の丹田呼吸
白隠とは江戸中期の僧で、その白隠が禅病を克服するために実践したのが丹田呼吸です。
禅病とは瞑想の修行中に起こる不定愁訴のことで、インドっぽく言うとクンダリーニ症候群、今でいううつ病のことです。
つまり昔から「健康に良い」とされ実践されてきたんですね。
呼吸によりセロトニンが分泌され精神的安定効果がもたらされるということが昔から実証されてきていたわけです。
中国においては僧=医者という時代もありましたから納得ですね。
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